片頭痛になると、単に「頭が痛い」だけでは終わらないことがたびたびあります。首のこりが原因の緊張型頭痛は軽症で済むことが多いのに対し、片頭痛はひどくなったり長引いたりすると、吐いたりや寝込んで動けなくなったりすることを伴い、日常生活や仕事に大きな支障をきたします。
片頭痛は、本当に辛いものです。
辛いものゆえに、片頭痛には、以下の3つの損失があるとされています。
医療費の負担増
片頭痛患者は、片頭痛のない人と比べて医療費が高額になりがちです。2024年のスペインの研究によると、片頭痛患者の年間医療コストは約146万円で、そのうち14万円が直接経費(受診料や薬代、病院への交通費)でした。一方、片頭痛のない人の医療費は約86万円で抑えられ、差額は約40万円に及びます。鎮痛剤の購入や救急外来の利用が多いことも直接経費を押し上げる一因なっていました。
間接経費の損失
この場合の間接経費というのは、片頭痛患者が頭痛のある状態で出勤していても、満足のいく働き手とはならないために、非効率的な状態にあるための時間的経済的損失のことをさします。前項で述べた年間コストのほとんどを占める間接経費(約129万円)は、生産性の低下によるものです。
片頭痛患者は、平均して9.8日欠勤すると報告されています。この欠勤(アプセンティーイズムといいます)状態に対して、より経済的に問題となるのは出勤しても効率が上がらない(プレゼンティーイズム)状態です。このような場合、企業は従業員に給料を支払いながら十分な労働力を得られないため、経済的損失が大きくなってしまいます。
この片頭痛におけるプレゼンティーイズムについては、最近かなり研究されるようになっています。研究が進むほど、片頭痛の治療と予防が非常に大切であることがわかってきました。
金銭に代えがたい損失
片頭痛により家族との時間が減ったり、友人との旅行を諦めたりすることもあります。また、母親が片頭痛で寝込むことで、子供に栄養のある食事を作れず、カップラーメンやファーストフードで済ませてしまうことも悪影響の一つです。
このように片頭痛がもたらす様々な損失がある一方で、治療や予防法はここ数年でかなり進歩しています。
正しい治療、そして確実な予防法を行うことで、これらの損失を大きく減らすことは可能とされています。
このブログでは、皆さんに片頭痛に関する有益な情報をお届けしていこうと思います。